LINE WORKSカレンダーの共有方法

LINE WORKSカレンダーの共有方法!予定への招待方法もあわせて紹介


LINE WORKSカレンダーは、ビジネス向けチャットツール「LINE WORKS」に搭載されたカレンダー機能です。

LINE WORKS(ラインワークス)は、モバイル版アプリ・PC版アプリ・Webブラウザ版があり、チャットやビデオ通話、日程調整などの便利な機能を直感的に使えるツールです。

本記事では、LINE WORKSカレンダーのWebブラウザ版における、共有機能と予定の招待方法をくわしく解説します。

グループカレンダーが表示されないトラブルの対処法を含む、実践的な操作方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

LINE WORKSカレンダーで予定を共有する3つの方法

LINE WORKSカレンダーの共有相手は、管理者の許可がない限り、LINE WORKSに登録済みの同じ会社のメンバーが中心です。

社外のメンバーとカレンダーを共有するには、管理者に「外部トーク連携の権限」を付与してもらう必要があります。

社内メンバーとLINE WORKSでカレンダーを共有する方法は、以下の3つです。

  1. 既存のカレンダーを共有する
  2. メンバー予定表を使って共有する
  3. 新たに共有カレンダーを作成して共有する

以下でくわしい手順を解説します。

①既存のカレンダーを共有する

LINE WORKSカレンダーでは、以下4種類のカレンダーを使って、予定を管理・共有できます。

カレンダーの種類 用途 特徴
①マイカレンダー(基本カレンダー) アカウント作成時に個人に振り分けられるカレンダー ・管理者が設定する権限設定しだいで、ほかのメンバーも予定の詳細を閲覧できる
②マイカレンダー(共有カレンダー) 用途に応じて自由に作成できるカレンダー ・会社の部署やチームに関係なく、自由に作成できる
・共有相手の権限を個別に設定し、予定の管理者を自由に決められる
③トークルームカレンダー(グループカレンダー) トークルームに紐付いて自動生成されるカレンダー ・トークルームのメンバーのみ閲覧や編集ができる
・管理者の権限しだいで社外のメンバーと共有できる
④会社カレンダー 全社員共通で閲覧できるカレンダー ・管理者のみ登録や編集ができる

LINE WORKSでは、指定した複数人のチャットグループ内で予定を作成すると、自動的に「トークルームカレンダー」が生成されます。

「トークルームカレンダー」は、チャットグループのメンバーと簡単に予定を共有でき、メンバー全員に予定の登録・編集・削除の権限が付与されます。

管理者が外部トーク連携を許可していれば、社外のメンバーともカレンダー共有が可能です。

一方、「会社カレンダー」は、全社員が閲覧できるカレンダーで、登録・編集・削除ができるのは管理者のみです。

たとえば、以下のような使い分けができます。

  • 自分の予定  :基本カレンダー
  • 同期との予定 :共有カレンダー
  • 部署の予定  :トークルームカレンダー
  • 会社全体の予定:会社カレンダー

関係者に応じたカレンダーを使い分けられる点が、LINEWORKSカレンダーの魅力です。

②メンバー予定表を使って共有する方法

メンバー予定表とは、複数人の「基本カレンダー」の予定を「日」「週」単位で表示し、空き時間を共有できる機能です。

「月表示」には対応しておらず、管理者が「メンバー予定表の利用」を許可している場合にのみ利用できます。

なお、メンバー予定表への表示対象や内容は、管理者の設定で自動的に決まり、個人での変更はできません。

また、設定が変更されない限り、予定の詳細が社内全体に表示されるしくみです。

メンバー予定表に表示される予定の公開範囲は、以下の手順で確認します。

  1. [基本カレンダー]横の[︙]をクリックする
  2. [カレンダーの設定]を開く
  3. [予定の公開範囲]で「社内メンバー(同一ドメイン)が照会時に~」の内容を確認する

「社内メンバー(同一ドメイン)が照会時に予定の詳細を閲覧」と表記されている場合は、基本マイカレンダーに登録した予定が社内全員に公開されます。

管理者やほかのメンバーに知られたくない予定は、個人用の共有カレンダーを作成する方法もおすすめです。

③新たに共有カレンダーを作成して共有する

共有カレンダーは、トークルーム以外のメンバーとカレンダーを共有したいときや、メンバーの予定を「月表示」で確認したい場合にも役立ちます。

新規で共有カレンダーを作成する際は、以下の手順を参考にしてください。

  1. マイカレンダー横の[+]をクリックする
  2. [カレンダーの作成]を開く
  3. カレンダー名やカレンダーの色分けなどの詳細を設定する
  4. 共有するメンバーを検索して追加する(個人利用の場合は不要)
  5. 追加したメンバーの権限を設定する
  6. [保存]をクリックする

メンバーごとの権限は、以下の4つから選択できます。

権限の種類 内容
予定の時間枠のみ閲覧 ・予定の日時のみ閲覧可能
予定の詳細の閲覧 ・予定の詳細を閲覧可能
・非公開にされた予定の日時のみ閲覧可能
予定の管理 ・予定の登録・編集・削除が可能
カレンダーおよび予定の管理 ・予定の登録・編集・削除が可能
・カレンダーメンバーの招待・削除・権限の付与が可能

共有相手に空き時間を共有するのが目的なら、[予定の時間枠のみ閲覧]もしくは[予定の詳細の閲覧]の設定で十分です。

営業アシスタントや秘書が代理でカレンダーを管理する場合は、[カレンダーおよび予定の管理]の権限を設定しておくとよいでしょう。

共有カレンダーなら、ほかのメンバーの予定を月表示で確認できるため、シフト管理にも役立ちます。

LINE WORKSカレンダーの予定招待機能の使い方3つ

予定招待機能を活用すれば、会議やイベントなどの予定自体にほかのメンバーを招待し、参加者の出欠確認を効率化できます。

LINE WORKSカレンダーの予定招待機能には、以下3つの使い方があります。

  1. 参加者の空き時間を確認しながら予定を作成できる
  2. 参加者全体の回答状況をカレンダー上で確認できる
  3. 参加者は3つの選択肢から出欠の回答ができる

以下で、それぞれの内容をくわしく解説します。

1.参加者の空き時間を確認しながら予定を作成できる

LINE WORKSカレンダーでは、予定を作成し、招待する際に「メンバー予定表」のほか「空き時間検索機能」も活用できます。

それぞれの違いは以下の通りです。

機能名 機能の内容 活用方法や特徴
メンバー予定表 組織内で設定した部署やメンバーの予定を一覧で確認できる機能 ・メンバーの予定を事前に「週」「1日」単位で確認できる
空き時間検索 予定作成時に参加者を指定し、メンバー全員の空いている日程を自動検索する機能 ・予定作成時にメンバーの予定がリアルタイムで自動表示される
・ひとりずつ予定を確認する手間が省ける
・詳細な予定は確認できない

空き時間検索機能を活用し、予定を作成・招待する方法は以下の通りです。

  1. カレンダー画面で[予定作成]をクリックする
  2. 予定のタイトルや該当のカレンダーを設定する
  3. [アドレス帳]から招待するメンバーを選択し、[OK]をクリックする
  4. 画面右側の[空き時間を確認する]をクリックし、各参加者の空き時間を確認する
  5. 日時の設定項目で全員が参加できる日程を選択し、予定を登録する
  6. 予定を[保存]する

「メンバー予定表」から空き時間の確認も可能ですが、「空き時間検索機能」を使えば、ひとりずつ予定を確認する手間が省け、スムーズに日程調整ができます。

2.参加者全体の回答状況をカレンダー上で確認できる

LINE WORKSカレンダーでは、招待した参加者の回答状況を視覚的に確認できます。

参加者の回答状況を確認するには、カレンダー画面で対象の予定を選択し、[合計人数]をクリックしてください。

主催者のカレンダーには、参加者の回答状況が一覧で表示されるため、参加予定者の人数や出欠状況をひと目で把握可能です。

回答状況は、以下4つのステータスで確認できます。

  • 承諾
  • 未定(検討中)
  • 辞退
  • 待機(未回答)

主催者は、参加人数をリアルタイムで把握できるため、会場準備や資料の用意もスムーズになるでしょう。

3.参加者は3つの選択肢から出欠の回答ができる

予定の招待を受け取った参加者は、以下3つの選択肢から出欠の回答ができます。

  • 承諾
  • 未定
  • 辞退

予定の招待に回答する手順は、以下の通りです。

  1. カレンダー上で斜線表示されている[対象の予定]もしくは[通知]から招待された予定を開く
  2. [承諾][未定][辞退]のいずれかを選択する

「未定」または「辞退」の選択時は、理由やコメントを添えられます。また、一度辞退した予定でも、あとから「承諾」への変更が可能です。

招待を受け取った予定は、マイカレンダー(基本カレンダー)へ自動的に仮登録され、回答を承諾した段階で本登録となるしくみです。

仮登録の予定は、カレンダーの予定枠内に斜線で表示されます。

なお、LINE WORKSの予定を外部カレンダー(GoogleカレンダーやOutlook予定表など)へ反映することはできません。

外部カレンダーをLINE WORKSカレンダーに取り込む方法は、「Q3.LINE WORKSとGoogleカレンダーの同期方法は?」の章で解説しています。

LINE WORKSカレンダーに関するよくある質問4選

ここでは、LINE WORKSカレンダーに関する、よくある質問に回答します。

トラブル時の対応や応用的な使い方も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

Q1.LINE WORKSのグループカレンダーが表示されないときの対処法は?

グループカレンダーは、LINE WORKSでトークルームを作成すると自動的に生成されるトークルームカレンダーを指します。

グループカレンダーが表示されない場合、次の原因が考えられます。

  • グループカレンダー(トークルームカレンダー)表示設定がOFFになっている
  • カレンダーの上限数(100件)に達している

カレンダー数が上限の100件を超えている場合、[カレンダーリストの管理]から不要なカレンダーの表示を[OFF]に設定する必要があります。

カレンダーの表示設定を変更する手順は、以下の通りです。

  1. [歯車アイコン]をクリックし、環境設定を開く
  2. 対象の[カレンダーリスト]をクリックする
  3. 表示設定を変更したいカレンダーの[ON/OFF]を切り替える

自身の表示設定のみが変更され、ほかのメンバーは従来通りカレンダーを閲覧できます。

なお、一時的な不具合の場合は、ブラウザの再読み込みや再起動で解消する場合もあるので、試してみてください。

Q2.予定の招待が届かない場合はどうしたらいいですか?

LINE WORKSカレンダーで予定の招待が届かない場合、まずは通知設定を確認してください。

カレンダー通知の設定手順は、以下の通りです。

  1. [歯車アイコン]から環境設定を開く
  2. [通知]タブをクリックする
  3. 各サービスの通知設定で[カレンダー]を開く
  4. 対象のカレンダーの通知設定を[ON]にする

カレンダー通知の設定画面で、予定のリマインダー(予定時刻前に通知する機能)も設定できます。

なお、通知設定がOFFになっている状態でも、マイカレンダー(基本カレンダー)には予定が仮登録されるしくみです。

カレンダー上に予定が見当たらない場合は、そもそも招待自体が正しく送信できていない可能性があります。

招待されたはずの予定が仮登録されていない場合は、主催者に確認してみるとよいでしょう。

Q3.LINE WORKSとGoogleカレンダーの同期方法は?

LINE WORKSカレンダーとGoogleカレンダーの同期は、「Googleカレンダーの予定をLINE WORKSカレンダーで表示する」一方的な連携のみ可能です。

外部カレンダーのデータを反映させるには、以下2つのカレンダーでの操作が必要です。

  1. Googleカレンダーの操作
  2. LINE WORKSカレンダーの操作

それぞれの手順をわけて解説します。

1.Googleカレンダーの操作

まず、Googleカレンダー側で外部連携用のURLを取得する必要があります。

手順は以下の通りです。

  1. Googleカレンダーを開き、右上の[歯車アイコン]をクリックする
  2. [設定][マイカレンダーの設定][カレンダーの統合]を選択する
  3. [iCal形式の非公開URL]をコピーする

コピーしたURLは次の手順で使用するため、クリップボードに保存しておいてください。

2.LINE WORKSカレンダーの操作

次に、LINE WORKS側で先ほどのURLを使い、外部カレンダーを登録します。

  1. LINE WORKSカレンダーを開き、マイカレンダー横の[+][外部カレンダーの読み込み]を選択する
  2. [URL]の項目に先ほどコピーしたURLを貼り付ける
  3. [カレンダー名]を設定する(Googleカレンダーを推奨)
  4. [保存]をクリックする

同期はリアルタイムではなく、反映までに最大10分程度の時間がかかる場合があります。時間をおいてブラウザを再読み込みしてください。

Q4.予定の登録・削除の方法は?

LINE WORKSカレンダーでの予定の登録・削除の方法は、Webブラウザ版・モバイルアプリ版ともに直感的に操作できます。

くわしい方法は、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

 

LINE WORKSカレンダーの共有・招待機能で日程調整を効率化!

LINE WORKSカレンダーの共有機能や予定招待機能を活用すれば、チームやグループのスケジュール調整が格段にスムーズになります。

共有機能は継続的なスケジュールやチーム全体の予定管理に最適で、招待機能は個別イベントや会議の出欠確認に便利です。

LINE WORKSカレンダーでは、参加者の空き時間を確認しながら予定を作成でき、出欠状況もリアルタイムで把握可能です。

ぜひ本記事を参考に、効率的な日程調整や会議準備を実現し、業務の生産性向上に役立ててください。