Trelloの使い方!タスク管理が便利になる活用事例や料金プランを解説
Trello(トレロ)は、付箋を貼るような感覚でタスクを視覚的に管理できるカンバン方式※のツールです。※タスクをカード化して状態(未完了・完了など)ごとに列を移動させる管理手法
導入することで、管理が煩雑だったタスクをひと目で把握できるようになり、チームでの共有や進捗確認の手間が大幅に削減されます。
この記事では、初心者向けの基本操作から活用事例、料金プランまでをくわしく解説します。
なお、本記事における解説は、画面が広く全体の構成を把握しやすい「ブラウザ版(パソコン)」の画面によるものです。
タスク管理を効率化したい方や、自分に合ったプランを知りたい方はぜひ参考にしてください。
Trelloの使い方!初心者が知っておきたい基本操作5つ
Trelloは、ボード・リスト・カードという3つの要素を組み合わせるだけで、誰でも直感的にタスクを管理できます。
基本操作の手順は、次の通りです。
- 会員登録やアプリのインストールを行う
- ボード(掲示板)を設定する
- リスト(タスクをまとめる場所)を作成する
- カード(タスクを記したデジタルな付箋)を追加する
- ドラッグアンドドロップでカードを動かして進捗を更新する
以下でくわしい使い方を紹介しますので、参考にしてください。
①会員登録やアプリのインストールを行う
まずはTrelloのアカウントを作成する必要があります。会員登録の手順は、次の通りです。
- メールアドレスを入力し、[アカウントを無料で作成]をクリックする
- 画面上部に表示される[→]をクリックし、チュートリアルを確認する
- 登録したアドレスに「Atlassian」から届くメールを開き、[Verify your email]をクリックする
- ブラウザに戻り、氏名とパスワードを設定後、[続行]を選択する
これでアカウント登録は完了です。
Trelloは、アカウントを作成した時点で自分専用の「ワークスペース※」が用意されているため、すぐに使いはじめられます。 ※複数のボードやメンバーをひとまとめに管理する共有の作業部屋
また、外出先でも使いたい場合は、タスクの期限などの通知をプッシュ形式で受け取れるスマホアプリをインストールしておくと良いでしょう。
②ボード(掲示板)を設定する
ボードとは、タスクを仕事やプライベートの目的ごとに整理する掲示板です。
最初から新しいボードを作る必要はなく、まずは既存のボードを使いやすいように整えるだけで十分です。
初期状態で用意されているボードの名前や公開範囲を自分好みに変更することから、はじめると良いでしょう。
ボードの設定を変更する手順は、次の通りです。
- ボード左上に表示されている「マイTrelloボード」をクリックし、ボード名※を変更する※例:○プロジェクト、プライベートなど
- 右上の[⋯]から[公開設定]や[背景を変更]を選択し、変更する
仕事用とプライベート用で完全に場所を分けたい場合は、以下の手順で新しくボードを作成することも可能です。
- 画面右上の[作成]をクリックする
- [ボードを作成]を選択する
- 「ボードタイトル」と公開範囲(公開・ワークスペース・非公開)を設定し、[作成]をクリックする
管理するジャンルが混ざって使いにくいと感じたタイミングで、2つ目以降のボードを作成してみるのも良いでしょう。
③リスト(タスクをまとめる場所)を作成する
リストとは、ボードのなかでカードを仕分けるための「グループごとの枠」を指し、タスクが今どのような状況にあるのかを可視化する役割を持ちます。
進行状況に合わせてリストを分ければ、次に何をすべきかが一目で判断できるようになります。
あらかじめ用意されている、「今日」「今週」「後で」のリスト名は、リスト名を直接クリックするだけでお好みの名前に変更可能です。
新しいリストを増やしたい場合は、右側にある[+もう1つリストを追加]をクリックしてください。
リストの数に厳密な上限はありませんが、画面内に収まりきらなくなると横スクロールが必要になります。
まずは、「未着手」「作業中」「確認待ち」のような3〜4個程度のリストで運用し、管理が複雑になりすぎないように調整するのがコツです。
④カード(タスクを記したデジタルな付箋)を追加する
カードとは、個別のタスク内容を記したデジタルな付箋のことで、リストのなかに自由に貼り付けたり剥がしたりして運用します。
細かな設定はあと回しにして、まずは思いつくタスクをすべてカードとして書き出してみると良いでしょう。
カードを追加する手順は、次の通りです。
- 該当のリストにある[+カードを追加]を選択する
- タスク内容を入力し、[カードを追加]をクリックする
登録したカードのタイトルをクリックすると、以下のような詳細情報を設定できます。
- ラベル(整理、分類、優先順位付け)
- 日付(開始日、期限、リマインダー)
- チェックリスト(サブタスクの追加)
- メンバー(共有するメンバーをアサイン)
- 添付ファイル(リンク、ページ、作業項目の追加)
- 場所(位置情報の追加)
- 説明(タスクに対するくわしい説明)
- コメント(誰が追加したのかの確認やコメントのやり取り)
くわしい内容は、「チェックリストやラベルを活用した便利な使い方6選」で解説しています。
必要に応じて詳細機能を追加していくことで、情報がバラバラになるのを防げます。
⑤ドラッグアンドドロップでカードを動かして進捗を更新する
Trelloは、カードをほかのリストに移動させ、タスクが「いまどの段階にあるのか」を把握するといった使い方が可能です。
たとえば、「今日」から「今週」へ移動させるほか、完了したタスクを専用のリストに移す、あるいはチェックマークをつけて色を変えるといった操作で進捗を把握しやすくなります。
カードを動かして進捗を更新する方法は、次の通りです。
- 動かしたいカードを左クリックしたままにする
- 移動先のリスト(例:「今日」から「今週」など)までドラッグする
- マウスを離して(ドロップ)移動を完了させる
たとえば、「未着手」「進行中」「完了」といったリストを作成すれば、各タスクの進捗状況を一目で判別できるようになります。
Trelloは、簡単な操作で状況を書き換えられるため、複雑な操作を覚えなくても無理なく管理を続けられるのが魅力です。
チェックリストやラベルを活用した便利な使い方6選
Trelloの標準機能を活用すると、タスクの細分化や視覚的な整理、自動化などが可能になり、タスク管理の精度が格段に向上します。
主な便利な使い方は、次の6つです。
- チェックリストでタスクを細分化する
- ラベル機能で優先度カテゴリを判断する
- 自動化機能でルーティン操作を効率化する
- 期限(締切日)を設定してリマインダーを受け取る
- ワークスペースやボードに招待してメンバーと共有する
- ガントチャートを活用して全体の作業を可視化する
以下で、それぞれの機能の使い方を簡単に解説します。
1.チェックリストでタスクを細分化する
ひとつのカード内に、さらに細かいタスクを作成することで、作業の進捗をパーセンテージで管理できます。
チェックリストを作成する手順は、以下を参考にしてください。
- カードをクリックし、メニューから[チェックリスト]を選択する
- タイトルを入力し、[追加]をクリックする
たとえば、「請求書作成」というカード内に「内容確認」「PDF化」「メール送信」と設定すれば、進捗状況をひと目で判別可能です。
2.ラベル機能で優先度やカテゴリをひと目で判断する
カードに色付きの「ラベル」を貼ることで、詳細画面を開かずに重要度やカテゴリを瞬時に判別できます。
大量のタスクが並んでいても、今すぐ対応すべきことを視覚的に目立たせられる機能です。
ラベルを設定する手順は、次の通りです。
- カードをクリックし、メニューから[ラベル]を選択する
- 任意の色にチェックをつける
- ラベル選択画面右上の[×]をクリックし、[保存]を選択する
ラベルの編集アイコンをクリックすると、名前(例:至急、重要)を設定できます。
たとえば、今日中に対応が必要なタスクを「赤色:至急」にするなど、独自のルールを適用することで、次に手をつける作業に迷う時間を短縮できます。
3.自動化機能でルーティン操作を効率化する
自動化機能を活用すれば、カードの移動や期限設定などの繰り返し作業をシステムが代行してくれます。
たとえば、「タスクを完了リストに移動した際に、担当者を自分から上司へ自動で切り替える」といった運用が可能です。
Trelloの自動化には、主に以下の2つの種類があります。
- ルール(自動実行):「タスクを完了リストに移動したら、自動で期限を完了にする」のように、特定の操作をきっかけに自動で動くしくみ
- ボタン(手動実行):「クリックひとつで、担当者を自分に変更して期限を明日に設定する」のように、自分のタイミングで複数の操作を一気に実行させるしくみ
自動化の設定方法は、以下を参考にしてください。
- ボード右上の[⋯]をクリックし、[自動化]を開く
- 「ルール」や「ボタン」を作成し、きっかけとなる操作(トリガー)を決める
- 実行したいアクションを設定して保存する
自動化の設定画面は英語表記のため、日本語に翻訳しながら使ってください。
4.期限(締切日)を設定してリマインダーを受け取る
各カードに締切日を設定することで、期限が近づいた際に通知を受け取り、失念を防げます。
期限の設定方法は、次の通りです。
- カードを開き、[日付]を選択する
- 締切日と時間をカレンダーから選ぶ
- 通知を送るタイミング(例:1日前)を設定し、[保存]をクリックする
期日が迫るとカードが変色するため、優先順位の再確認にも役立ちます。
また、Trelloのブラウザ版(パソコン)では、各通知がデフォルトで有効になっており、次の3つの方法でリマインダーを受け取ることが可能です。
- ブラウザ内の[ベルマーク]ボタンが赤色に点灯する
- 登録したアドレスにメールが届く
- パソコンの画面の隅にポップアップが表示される(ブラウザ側での通知許可が必要)
通知機能を活用すれば、期限(締切日)を意識しながら作業を進められます。
数か月に一度の契約更新や、定期的な支払いの忘れを防ぐ手段としても有効です。
5.ワークスペースやボードに招待してメンバーと共有する
Trelloでは「ワークスペース単位」で一括共有するか、「特定のボード単位」で個別に共有するかを、プロジェクトの範囲に合わせて選べます。
チーム全体で常に情報を同期したい場合はワークスペース、特定の外部メンバーとだけ作業したい場合はボード単体の共有が便利です。
ボード単位でメンバーを招待する手順は、以下の通りです。
- ボード画面右上の[共有する]を開く
- 招待したい人のメールアドレスを入力する
- 権限(管理者・閲覧など)を選択し、[共有する]をクリックする
※権限の設定はPremiumプラン以上で可能です
無料プランでは1つのワークスペース(ボード含む)に参加できる人数が10人までといった制限があります。11人以上で運用する場合は、有料プランへの移行が必要です。
プランごとの違いについては、「Trelloの料金プラン|無料と有料プランの違い」の章でくわしく解説しています。
6.ガントチャートを活用して全体の作業を可視化する
ガントチャートとはプロジェクトの進捗を横棒(バー)で示した工程表のことで、時系列に沿って「どの作業にどれくらい時間がかかるか」を把握できます。
複雑なスケジュールの全体像をひと目で確認し、無理な計画による納期遅れを未然に防ぐ手段として効果的です。
Trelloでガントチャートを利用する方法は、以下の2通りです。
- 拡張機能(Power-Up)を使う:無料プランでも導入が可能で、外部ツールと連携してチャートを表示する
- Premiumプランのタイムラインビューを使う:標準搭載の機能で、Trelloの画面内で確認できる
数週間から数か月にわたる中長期プロジェクトや、複数のメンバーが関わる大規模なタスクの進行状況を管理する際に最適です。
Trelloの料金プラン|無料と有料プランの違い
Trelloは「ワークスペース単位」でプランを管理するしくみになっており、利用人数や必要な機能の範囲に合わせて4つのプランから選択できます。
無料プランでも基本的なタスク管理は十分可能ですが、チームの人数が11人以上になる場合や、ガントチャートなどの高度な機能を使いたい場合には有料プランへの移行が必要です。
プランごとの主な違いは、次の通りです。
| プラン名 | 料金(1ユーザーあたり) | 主な特徴・制限 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | ・10名まで無料 ・カード無制限 ・ボード10枚まで ・ラベル ・通常のチェックリスト ・自動化(月250回) |
個人利用、少人数のチーム |
| Standard | 約750円~ ($5~) |
・Freeプランの全機能 ・1つのワークスペース内でボード数が無制限 ・詳細チェックリスト(担当者・期限付き)※1 ・自動化(月1,000回) |
複数のプロジェクトを並行するチーム |
| Premium | 約1,500円~ ($10~) |
・Standardプランの全機能 ・権限管理 ・ガントチャート ・カレンダー表示 ・AI機能 ・自動化が無制限 |
スケジュールを可視化したいリーダー |
| Enterprise | 約2,625円~ ($17.50~) |
・Premiumプランの全機能 ・組織内の全ワークスペースを統合管理 ・複数のワークスペースを無制限で作成 ・強力なキュリティ設定 |
セキュリティ重視の大規模組織 |
※1 詳細チェックリスト:チェックリストごとに担当者と期限を設定できる
※2 2026年3月時点の料金
有料プランにアップグレードすると、該当のワークスペースに参加しているメンバー全員分の月額料金が発生します。
特定の1人だけを無料のままにするといった個別設定はできないため、チーム全体の人数を確認してからプランを決定することをおすすめします。
まずはFreeプランで操作感を確認し、管理するボードが増えたりメンバーが10人を超えたりしたタイミングで、「Standard」や「Premium」への切替を検討するのが良いでしょう。
個人・チームのTrelloの便利な活用事例3選
Trelloは自由度が高いため、仕事だけでなく日々の生活や家族との情報共有など、用途に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
ここでは、カードを動かすだけのシンプルな操作を活かした、具体的な3つの活用シーンを紹介します。
- 【個人】日々のルーティンや学習計画を整理する
- 【個人】やることリストや買い物リストを共有する
- 【チーム】業務の進捗を可視化して連携をスムーズにする
ぜひ、参考にしながらTrelloを使いこなしてください。
【個人】日々のルーティンや学習計画を整理する
完了したタスクを「完了リスト」へ移動させることで、自分の頑張りを視覚的に積み上げ、モチベーションを維持できます。
単にチェックを入れるだけでなく、物理的にカードを動かす動作が達成感につながるでしょう。
活用イメージの例は、次の通りです。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| ボード名 | ライフログ、学習管理 |
| リストの例 | ルーティン、今週の目標、実行中、完了 |
| カードの例 | 読書、資格の勉強、サプリ摂取、ジムの予約 |
毎日の習慣はカード内のチェックリストで管理し、大きな課題が終わった際は「完了」リストへカードを移動させます。
週末に溜まったカードを眺めることで、一週間の成果をポジティブに振り返るきっかけになるでしょう。
【個人】やることリストや買い物リストを共有する
家族やパートナーとの買い出しや家事の分担をスムーズにするには、品目や担当者ごとにリストを分ける使い方が有効です。
リアルタイムで状況が同期されるため、出先での「あれ買った?」といった確認の連絡が不要になります。
活用イメージの例は、以下を参考にしてください。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| ボード名 | 買い物 |
| リストの例 | 食材、日用品、ペット用品、パパ担当、ママ担当 |
| カードの例 | 牛乳、牛肉、おむつ、ドッグフード、電池、学習ノート |
必要なものを各品目リストへ追加し、買う人が決まったら自分の担当リストへ移動、購入後にチェックを入れます。
カードを動かすだけで「今誰が何を買おうとしているのか」が伝わるため、買い忘れや重複購入を防げる使い方です。
【チーム】業務の進捗を可視化して連携をスムーズにする
業務の工程(ワークフロー)をそのままリストの名前にすることで、状況確認のための会議やチャットの手間を最小限に抑えられます。
「誰がどの段階で止まっているのか」が全員に共有され、チーム全体の動きを滞らせることなくプロジェクトを進められます。
活用イメージの例は、次の通りです。
| 項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| ボード名 | ○○サービス導入プロジェクト |
| リストの例 | 今月やる、対応中、社内確認待ち、顧客確認待ち、最終チェック前 |
| カードの例 | 新商品コンセプト案、パッケージデザイン、販促用チラシ、見積書作成 |
| ラベルの例 | 至急(赤)、要修正(緑) |
作成者は「完了」リストへ移動させるまでを担当し、リーダーがそこから最終確認を行うルールにすれば、誤操作による完了漏れを防げます。
修正が必要な場合は「要修正」ラベルを貼って、「対応中」リストへ戻すなど、ラベルと移動を組み合わせることで、言葉を交わさずとも正確な指示出しが可能です。
自分に合った上手な使い方と料金プランでTrelloを活用しよう
Trelloは、付箋を貼り替えるような感覚で、仕事から私生活までのあらゆるタスクを直感的に整理できるツールです。
まずは無料プランの範囲でボードやリストを作成し、カードを動かして状況を更新する操作に慣れることからはじめるのがおすすめです。
管理する人数が増えたり、より高度なスケジュール管理が必要になったりしたタイミングで有料プランを検討すれば、無理なく使えます。
自分にあった使い方で、日々のタスク管理をより快適に進めてみてください。