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LINE WORKSカレンダーの共有は無料でどこまでできる?設定手順も紹介

作成者: fukucale|25/09/01 15:00

LINE WORKSの無料版では、社内のメンバーとカレンダーを共有したり、Googleカレンダーのような外部カレンダーと同期したりできます。

基本的な共有機能はすべて無料で利用可能ですが、同期機能には一部制限があり、Googleカレンダーからのインポート(一方向の同期)にのみ対応しています。

無料版で使える主な共有・同期機能は、次の4つです。

以下で、それぞれの機能の制限や使い方をくわしく解説します。

LINE WORKSカレンダーでは、「マイカレンダー」を使って社内のメンバーと予定を共有できます。

マイカレンダーには、以下の2種類があります。

無料版と有料版で機能に大きな違いはありませんが、有料版では管理者が組織の閲覧制限を設定できるため、次のような使い方が可能です。

一方、無料版では組織ごとの設定はできませんが、以下の4つの権限を個人で設定すると、プライバシーを保ちながら必要な情報のみを共有可能です。

マイカレンダーを使った共有方法は、「1.基本カレンダー(マイカレンダー)」で解説しています。

LINE WORKSカレンダーでは、「トークルームカレンダー」を使って、社外のメンバー(20人まで)と予定を共有できます。

トークルームカレンダーとは、チャット内で予定を登録すると、そのトークルーム専用のカレンダーが自動で生成される機能です。

有料版にアップグレードすれば、最大10,000件のアドレス帳登録者数のなかで無制限に共有できるようになります。※オプションでさらに増員可能

トークルームカレンダーを使った共有方法は「3.トークルームカレンダー」で解説していますので、参考にしてください。

LINE WORKSカレンダーでは、カレンダーを共有していなくても、予定そのものに参加者を招待して予定を共有できます。

出欠確認やミーティング用URLの共有も一括でできるため、メールやチャットでの調整が不要になる点がメリットです。

予定の招待では、以下のことができます。

無料版と有料版で機能に差はありませんが、社外メンバーを招待する場合は、管理者による「外部トーク連携」の権限付与が必要です。

予定を招待する方法は「1.基本カレンダー(マイカレンダー)」で解説していますので、ご参照ください。

LINE WORKSカレンダーでは、GoogleカレンダーやOutlookカレンダーなど、iCal形式に対応した外部カレンダーの予定をLINE WORKSにインポート(同期)できます。※カレンダー共有用の標準ファイル形式

ただし、LINE WORKSカレンダーの予定を外部カレンダーに書き込むエクスポート機能は、有料版でのみ利用可能です。

同期機能に関する無料版の制限は、以下を参考にしてください。

なお、LINE WORKSカレンダーのエクスポート機能はブラウザ版でのみ利用可能で、スマホアプリからは実行できません。

外部カレンダーをインポートする方法は、以下の記事でくわしく解説しています。

LINE WORKSのスマホアプリでは、3つのカレンダーを使って予定を共有できます。

以下で、スマホアプリ版の共有設定の方法を解説します。

基本カレンダーは、アカウント作成時に自動で割り当てられるマイカレンダーのひとつです。

以下2つの方法で他メンバーと予定を共有できます。

それぞれの設定方法を解説します。

基本カレンダーの予定に他メンバーを招待し、参加者として共有する場合は、以下の手順で予定を作成してください。

招待したメンバーの出欠状況は、4つのステータスで確認できます。

会議の参加者確認や、打ち合わせの人数把握が必要な場面で役立つ機能です。

メンバー予定表は、新たな予定を作成せずに「誰がいつ空いているか」を把握したい場合に利用します。

右上の[カレンダーアイコン]をタップすれば、「週・3日・日」から予定の表示形式を選択可能です。

なお、組織管理者が[メンバー予定表の公開範囲]を「社内メンバー(同一ドメイン)が照会時に予定の詳細を閲覧」に設定している場合、登録した予定は全社員のメンバー予定表にも表示されます。

基本カレンダーの公開範囲は、社員個人では変更できませんが、個別の予定は非公開に設定可能です。※非公開に設定しても、空き時間は必ず表示されます

予定が入っている時間(空き時間情報)を他メンバーに知られたくない場合は、「Q3.LINE WORKSカレンダーで共有せずに自分だけのカレンダーを作る方法は?」の内容を参考に、自分専用の共有カレンダーを作成すると良いでしょう。

共有カレンダーは、部署やプロジェクト単位で予定を一元管理できるマイカレンダーのひとつで、社内メンバーを自由に招待して共同編集できます。

スマホアプリでの設定手順は、以下を参考にしてください。

共有カレンダーでは、各メンバーに次の4つの権限を設定できます。

アルバイトのシフト管理や秘書の代理登録など、用途に応じて適切な権限を選べば、情報漏洩のリスクを抑えながらスケジュールを共有できます。

LINE WORKSでは、チャット機能のトークルームで予定を作成するだけで、自動的にメンバー全員とのトークルームカレンダーが生成されます。

チャット機能で予定を作成する方法は、以下の通りです。

[はい]をタップすると、以下のようにトークルームへ通知が送信されます。

チャットでのやり取りからそのまま予定を作成できるため、プロジェクトごとや取引先ごとに予定を管理する際に役立ちます。

LINE WORKSカレンダーを使用していると「共有ができない」「他の人の予定が表示されない」といったトラブルに遭遇するケースもあるでしょう。

よくあるトラブルと、その対処法を以下の3パターンに分けて解説します。

これらの対処法を順番に試せば、共有できないトラブルの多くは解決できます。

他の人の予定が表示されない場合、考えられる原因と対処法は以下の通りです。

上記の方法を試しても表示されない場合は、再度カレンダーを共有してもらうか、あらためて予定に招待してもらってください。

カレンダー自体は共有されているものの、画面上に他の人の予定が表示されない場合は、カレンダーの表示設定がオフになっている可能性があります。

カレンダーの表示設定を確認する方法は、次の通りです。

表示設定を変更しても表示されない場合は、アプリの再起動を試してみてください。

設定に問題がないのに共有できない場合は、アプリやシステムの問題が考えられます。

アプリの不具合は、公式ページ(Service Health)で障害やメンテナンスが告知されているケースを除き、以下の手順で解消できる可能性があります。

システム障害が告知されている場合は、復旧作業が完了するまで待ってから共有や招待をもう一度試してみてください。

LINE WORKSカレンダーの共有機能について、ユーザーからよく寄せられる質問をまとめました。

共有設定の疑問を解消し、LINE WORKSカレンダーを効率的に活用してください。

ラインワークスのカレンダーの公開用URLは、以下の条件をすべて満たしている場合に限り発行できます。

共有のURLは、カレンダー設定画面の[外部への共有]から[公開URLを発行]を選択し、[URLコピー]で取得してください。※旧名称[公開設定]と表示されている場合もあります

なお、2024年5月の仕様変更により、LINE WORKSを利用していない外部の人でも公開用URLからカレンダーが閲覧可能になりました。

参加の許可を設定しなくても、誰でもカレンダーの内容を確認できるため、社外秘の情報が含まれるカレンダーの取り扱いには注意してください。

他人のマイカレンダーに予定を代理登録するには、その相手から「カレンダーの管理」以上の権限を付与してもらう必要があります。※権限ごとの違いはこちら

LINE WORKSのスマホアプリで、代理人権限を設定する手順は以下の通りです。

この手順で「カレンダーの管理」以上の権限が付与されたメンバーは、対象のカレンダーで他人の予定も登録できるようになります。

自分だけのカレンダーを作成したい場合は、「2.共有カレンダー(マイカレンダー)」の手順に沿って共有カレンダーを作成し、共有メンバーは設定せずに保存してください。

この方法で作成したカレンダーは完全に個人専用となるため、他メンバーからは一切閲覧できません。

基本カレンダーとは異なり、管理者の設定に影響されることなく確実にプライベートを保てます。

LINE WORKSのカレンダーは、基本的な共有機能はすべて無料で利用できますが、同期機能はプラン別に制限があります。

無料版でも十分な機能が備わっているため、チーム全体の予定を一元管理しながら、「会議の重複」や「予定確認の手間」といった問題を解決できるでしょう。

本記事を参考に、3つの共有パターンを適切に使い分け、効率的なスケジュール管理を実現してください。